迎え火?送り火?お盆の知っておきたい情報まとめ

 

早いもので、今年も学生は夏休み期間に入り、すっかり夏真っ盛りですね!

 

お盆も間近で、盆休みは旅行に行かれる人なんかも多いかと思いますが

お盆の期間にご先祖の供養として迎え火や送り火なんかを焚いたり

きゅうりやナスに割りばしを刺した物を飾ったりしますよね。

 

そこで、なんとなく知ってはいるけど具体的な意味や内容はあまりよくわからない

という人も結構いるかと思いますので、

迎え火や送り火なども含めて、そもそも具体的にお盆って何なの?

というところから知っていきましょう(^-^)

スポンサードリンク




 

お盆について

 

そもそもこの「お盆」という名称ですが、これは正式名称ではなく

正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といいます。

 

これは、古代にインドから伝わったサンスクリット語の

「ウラバンナ」という言葉の音訳で

ウラバンナの意味は、「逆さに吊るされるほどの地獄の苦しみ」といった意味です。

 

この地獄の苦しみの渦中にいる、あの世の人達に対して

この世から供養をする事によって

その苦しみから逃れさせてあげよう、という名目で行われる行事です。

 

先祖の霊に対する生前の感謝の気持ちを込めて

一年に一度、この供養を行うのがお盆であり

日本では606年の推古天皇の時代に初めて行われた行事であると言われています。

 

また、家族だけでなく、お寺の住職に棚経をお願いする事もあります。

 

棚経とは

お寺の住職が檀家の家をまわって、

仏壇や精霊棚(供物を備える棚)の前でお経をあげていただく事です。

 

お盆のお供え物

 

お供え物としては、萩やホオズキやキキョウなどの花を飾るのが一般的であり

さらに先祖の霊が乗るとされている

キュウリやナスに割りばしを刺して作った、馬や牛を飾りますよね。

 

キュウリは馬に見立てられており、家に帰ってくる時は早く迎えられる様に、という意味

ナスは牛に見立てられており、あの世へ帰る時はゆっくり帰ってね、という意味です。

 

迎え火や送り火などのお盆の内容ともリンクしてくるところですね。

 

お盆の期間

 

迎え火や送り火等も含めて、お盆の期間に関してですが

現在では、沖縄・奄美地方以外はほぼ全国的に8月13日~8月16日なのですが、

かつては7月13日~7月16日がお盆の期間でした。

 

お盆は何故一か月遅れになったか

明治に入って新暦が導入された事で、

7月の半ばだと、当時国民の大部分を占めていた

農業に従事する人たちが一番忙しい時期であり、

時間がとれなかった為

一か月後ろ倒しになったと言われています。

 

ちなみに、上で少し触れましたが、

 

沖縄・奄美地方のお盆はこの限りではなく

今でも旧暦の7月13日~7月16日がお盆期間になっています。

 

この旧暦というのは、その年度によって日づけが変わるので

お盆の行事をするのが9月になったりする事もあります。

スポンサードリンク


 

新盆について

 

新盆(にいぼん、しんぼん)とは、

亡くなって四十九日の後に初めてくるお盆の事を言います。

 

ちなみに、これはあくまで四十九日が「終わって」という考え方ですので

四十九日経つ前にお盆がきた場合は、翌年が新盆です。

 

新盆の場合は、お寺の住職に法要をお願いし

親しかった友人や知人を呼ぶなど

特に手厚く供養するという風習があります。

 

迎え火とは

迎え火とは、文字通り先祖の霊を迎え入れる火の事

一般的には8月13日(7月13日)の夕方に迎え火を炊きます。

 

先祖はこれを目印にして家に帰ってくると言われていますので

しっかりと準備をしましょう。

 

基本的に、家の玄関前や門口などで、

 

「焙烙」と呼ばれる素焼きの皿に

「おがら」と呼ばれる麻の皮を剥いたものを乗せ、火をつけて焚きます。

 

集合住宅に住んでいる場合などで、

玄関先で火を使えない等の事情がある場合は

盆提灯で代用する事で、先祖はこれを目印に帰ってきます。

 

また、

新盆の場合は、新盆用の白提灯を用意

これを玄関先や窓際や仏壇の前などに飾りますので新盆の場合は注意しましょう。

 

送り火とは

送り火とは、迎え火と逆で、先祖を送り出すときに焚く火の事です。

 

13日から迎え入れてきた先祖も、16日には帰らねばなりませんので

先祖をあの世へ送り出す火、という役割となります。

 

送り火は、一般的には8月16日(7月16日)の夕方に焚き

その他の事に関しては迎え火と同様です。

 

送り火で有名なものとしては都の五山での大文字の送り火が有名ですね。

 

さらに、

夏の名物の打ち上げ花火も、天高く故人が帰れる様にという意味で

元は送り火としての役割だったんだそうです。

 

迎え火、送り火の風習は江戸時代から盛んになったと言われています。

 

供物の処分はどうすればいいの?

供物は盆船に乗せて川や海に流す地域もありますが

他には、土に埋めるか、

半紙で包む若しくは塩で清めた上でゴミとして捨てます。

 

という感じで、迎え火や送り火や、お盆に関する情報を紹介しましたが

初めて知った事なんかも結構ありましたでしょうか?(*^_^*)

 

迎え火や送り火によって、お盆に先祖を供養するという文化は

故人への感謝と敬意を忘れないという意味合いで

日本の素晴らしい文化だと思います。

 

迎え火や送り火を炊くのが防災上難しいというご家庭でも、

提灯で代用する事でお盆の行事として行えますので

必要な人の為に紹介しておきます。

 

事前にバタバタしない様に、今年も早めに準備をしておきたいですね(*^_^*)

 


⇒30%~60%オフで販売中の提灯専門店


スポンサードリンク





コメントを残す